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熊楠名付けたオカフジ 神社の森彩る、和歌山・上富田

ハチの羽音やカエルの鳴き声が聞こえる中、咲き誇るオカフジ(和歌山県上富田町岡で)
ハチの羽音やカエルの鳴き声が聞こえる中、咲き誇るオカフジ(和歌山県上富田町岡で)
 和歌山県上富田町岡の田中神社の森で、博物学者南方熊楠が命名した「オカフジ」が咲き、淡い紫色の花で森を彩っている。

 森は8アールほどで、水田に囲まれた中にある。大正時代の神社合祀(ごうし)の際に熊楠が森の伐採から守った。オカフジは熊楠によって初めて認められ、変種として命名された。

 房が短く、花は花弁がやや大きく、淡くて白色に近いが、翼弁は色が濃いなどの特徴がある。森は県天然記念物に指定されている。

 森を覆うようにつるが伸びて、あちらこちらで房状の花が垂れ下がるように咲いている。訪れた人は「美しいなあ」と声を上げながら見入っていた。

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