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県内最古の木造校舎解体へ 1903年完成、すさみ町の元・大己小学校

和歌山県すさみ町が取り壊す方針を明らかにした大己小学校の校舎(和歌山県すさみ町防己で)=2017年8月撮影
和歌山県すさみ町が取り壊す方針を明らかにした大己小学校の校舎(和歌山県すさみ町防己で)=2017年8月撮影
 和歌山県すさみ町は、同町防己(つづら)にある大己(たいき)小学校の廃校舎を取り壊す方針を明らかにした。県内で現存する木造校舎としては最古とされるが、老朽化が著しく、活用方法も見当たらないことから判断した。

 町の文化財審議会や庁内の検討委員会で考えていた。建物を補強するには1億円超の費用が必要で、その後の維持管理費もかかるなどとして、今回の方針を決めた。地元の住民にアンケートを取ったところ「致し方ない」との回答が多かったという。

 岩田勉町長は「校舎は地域の遺産であり、移設も検討したが、これも相当な費用がかかるとのことだった。来年度の当初予算案に関連費用を計上できれば」と話した。石垣などは残し、記念碑を設けることを検討しているという。

 大己小の校舎は、木造平屋で床面積は約260平方メートル。1903(明治36)年に完成。13(大正2)年に増築され、いまの姿になった。

 開校は1879(明治12)年で、当時の大谷、防己両村が設立した。校名は両地区から1文字ずつ取っている。その後、地域で過疎化が進み、1970(昭和45)年3月に閉校となり、佐本小と統合した。

 校舎を巡っては、摂南大学(大阪府寝屋川市)理工学部の教授や学生らが、2014年ごろから住民への聞き取りや実測調査などに取り組み、その価値などを評価。18年3月には報告書にまとめ、町へ提出していた。

 町議会12月定例会の一般質問では、浦愛一郎議員(無)が「何とか(建物を残す)方法はないものか」などと質問し、岩田町長は「何か良い話があれば検討したいが、審議会からの答えは尊重したい」と答えた。

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