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住民守る決意新た 紀南各地で出初め式

海に向かって一斉に放水する消防団員(5日、和歌山県の田辺市扇ケ浜で)
海に向かって一斉に放水する消防団員(5日、和歌山県の田辺市扇ケ浜で)
 和歌山県の紀南地方各地で5日、出初め式があり、消防団員らが一斉放水などをして地域住民の生命と財産を守る決意を新たにした。

 田辺市の出初め式は同市新屋敷町の紀南文化会館と近くの扇ケ浜公園周辺であった。市消防団から約500人、市消防本部から約50人が参加した。

 紀南文化会館での式典で、真砂充敏市長は「平素から献身的に活動し、地域住民の安心と安全を守るため日々尽力いただいていることに深く敬意を表し、心から感謝申し上げる。南海トラフ地震が危惧される中、地域の防災力がますます急用となっており、より一層のお力添えをたまわりたい」とあいさつした。

 長年の功績をたたえ、消防団員151人に市長から功労章、功績章など、県消防協会総裁から永年勤続章が贈られた。表彰された団員を代表し、三里分団の田上晋也分団長が「伝統ある田辺市消防団の団員として与えられた職務執行のため、より一層精進する」と決意を述べた。市消防団音楽隊の演奏もあった。

 その後、扇ケ浜海岸駐車場に各分団が整列し、人員点呼や車両点検などをした。その後、市民が見守る中、海に向かって一斉に放水した。防災祈願の餅まきもあり、訪れた人たちを楽しませた。

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