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議員定数や報酬、地域の声聞かせて みなべ町議会がアンケートや意見交換

 みなべ町議会は、現在の議員の任期が10月23日で満了を迎えるのを前に、議員定数や報酬について地域の意見を聞く方針を決めた。31日にある今年初の区長会で説明する。

区長らから提案

 昨年、町内の区長が会合を開き、議員定数についての勉強会として、県内各自治体の定数や報酬をまとめた資料を各区長に配布するなどして意見を交換。12月には「議員定数や報酬について考えてはどうか」と町当局を通じて議会に対して提案があった。

 会合では「若い人が率先して議員になろうという環境づくりが必要。定数を減らして報酬を上げられるなら上げては」という意見もあり、自治振興委員会会長の久保秀夫さんは、人口減や高齢化の中で「今のままでよいのか、もっと良い方法があるのではないかという投げ掛けだ」と話していた。

 これを受けて町議会は12月の全員協議会で、住民の意見を聞くことを決めた。下村勤議長が区長会で説明する。区長に依頼して、各区の役員会などで考えを聞いてもらう。議員定数や報酬について現状のままでよいのか、増減についての考えなどを聞くアンケートを渡すという。

 2月中に、町内をいくつかのブロックに分けて議員の代表が出向き、各区の区長と意見交換もし、議会で検討の必要があるという判断になれば、3月の議会定例会で特別委員会を立ち上げるという。そこで検討した結果によっては、定数や報酬についての条例改正案を5月の定例会で提案することになるという。

 下村議長は「人口減が進んでいる中で、議員定数14は少し多いのかなという思いもあるが、みなべ町は山間部もあり、人口だけで単純に定数を決めると、山間部の声が行政に届きにくくなるのではないかという部分も気になる。いろいろな地域の意見を聞きたい」と話している。


 同町の人口(住民基本台帳)は町村合併時の2004年10月1日現在で1万4951人だったが、19年11月30日現在は1万2606人。

 議員定数は合併前は旧南部町と旧南部川村それぞれ14だったのが、04年の合併選挙で16になり、さらに08年の町議選から14に減らした。

 前回選挙の16年10月の前には、2人が任期途中(15年3月と8月)に健康上の理由で辞職し、12人になっていた。選挙では現職9人、元職1人、新顔7人が出馬して争った。

 現在の月額報酬は議長28万円、副議長22万円、議員20万円。期末手当の年額は月額×1・1×2・6で、議員の場合は57万2千円。

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