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和太鼓で1200人魅了 田辺で5団体が共演

田辺市の和太鼓5団体による初めての合同演奏(2日、和歌山県田辺市新屋敷町で)
田辺市の和太鼓5団体による初めての合同演奏(2日、和歌山県田辺市新屋敷町で)
 和歌山県田辺市内の五つの和太鼓団体が集う「太鼓フェスティバル」(実行委員会主催、紀伊民報など後援)が2日、紀南文化会館(田辺市新屋敷町)であった。市町村合併前の旧5市町村それぞれに根付いた和太鼓の競演と、合同演奏による共演で約1200人の聴衆を魅了した。

 出演は、弁慶鬼若太鼓保存会▽大塔太鼓翔流▽なかへち清姫太鼓▽奥熊野太鼓▽紀州龍神太鼓保存会の5団体。今年合併15周年を迎える田辺市を盛り上げようと企画した。

 オープニングを飾った奥熊野太鼓は、直径約1メートルの宮太鼓2基が特徴。舞台に登場すると会場がどよめいた。この巨大な太鼓を中心に、大小14の小太鼓で熊野の神秘を感じさせる雄大な楽曲を響かせた。

 弁慶鬼若太鼓保存会は「楽しさ」を前面に出したパフォーマンスを披露。太鼓の響きと聴衆から巻き起こった手拍子が一体となって会場を包み込んだ。

 最後は5団体が初めて合同で演奏。練習は2回だけだったというが、それぞれの個性を生かしながら、春の訪れを感じさせる楽曲「春風」を披露した。アンコールの拍手が鳴りやまず、2度目の演奏で会場の盛り上がりは最高潮に達した。

 同市中万呂の女性(71)は「鬼若太鼓のファンだけれど、あまり聴いたことがなかった他の団体もそれぞれ個性的で良かった。若い演奏者も多くて、今後の活動も楽しみ」と話した。

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