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歴史ある堅田大池を改修 緊急放流口も新設

改修工事が進む堅田大池の堤(和歌山県白浜町堅田で)
改修工事が進む堅田大池の堤(和歌山県白浜町堅田で)
 和歌山県は、白浜町の農業用ため池「堅田大池」で、老朽化した堤の改修工事を進めている。昨年10月に着工、2020年度中の完成を目指している。総事業費は1億3千万円。

 堅田大池は、紀州藩が編さんした地誌「紀伊続風土記」にも登場しており、江戸以前から存在していた歴史のあるため池。満水時には約4ヘクタールになる。

 堤は全長約110メートル、高さ約7・8メートル、上部の幅約3・6メートル、下部の幅約38メートル。今回の工事では、土手の補強や地震発生時などに速やかに水位を下げる緊急放流口の新設、満水になった時にあふれさせる洪水吐(こうずいばけ)の改修などがある。

 県は、11年の紀伊半島大水害以降、老朽化したため池の改修を順次進めている。同町才野の硲上の池・中池・裏池(満水時計2・7ヘクタール)でも今年6月の完成を目指して工事中。また、田辺市新庄町の稲妻池(同約0・6ヘクタール)でも20年度着工の予定。

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