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直産店と果実園が協定 田辺にフルーツパーラー

調印を終え、協定書を手にするプラスの野田正史社長(左)と柑香園の児玉芳典社長=13日、和歌山県田辺市宝来町で
調印を終え、協定書を手にするプラスの野田正史社長(左)と柑香園の児玉芳典社長=13日、和歌山県田辺市宝来町で
 「産直市場よってって」を運営するプラス(和歌山県田辺市宝来町)と果物の6次産業化を進める柑香園(和歌山県紀の川市粉河)が13日、相互に強みを生かし連携・協力する協定を結んだ。その取り組みの第1弾として柑香園が4月15日、よってっていなり本館(田辺市稲成町)に観音山フルーツパーラー南紀田辺店を開く。

 プラスは1948年創業。スーパーマーケットを展開し、2002年に1号店「よってっていなり店」を開き、現在、県内外に25店舗。各地域に登録生産者がおり、特徴的な農産物を他店舗でも販売する商品交流をしている。

 柑香園は1911年創業。かんきつ類を中心に農業一筋で、8年前からジュースやジャムなどの加工にも着手。一昨年に紀の川市にフルーツパーラーを開き、人気を得ている。京都、神戸の両市内にも店舗があり田辺店が4店目。15年ほど前からネット販売もし、海外発信も考えている。

 「和歌山の農業を思う気持ちが同じということで考えが一致した」(両社)とし、農業・観光の振興と地域活性化を目的に連携・協力する協定締結に至った。締結式は田辺市宝来町のプラスであった。

 プラスの野田正史社長は「観光客に県内の果物を生で味わってもらえる場ができ、うれしい」、柑香園の児玉芳典社長は「紀南での展開を考えていた。本館の1階が直売所なので、両社の強みを生かせる場だと思う」と話した。

 今後、交流を深めることで相互に商品の調達や販売網の拡充、人材育成などにもメリットがあるとみている。

 観音山フルーツパーラー南紀田辺店は「いなり本館」の2階にでき、旬の果物を使ったパフェやワッフル、ドリンクを提供する。

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