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100円均一乗合タクシー導入へ 今秋から新宮市熊野川町

デマンドタクシーの出発拠点となる熊野川行政局(和歌山県新宮市熊野川町日足で)
デマンドタクシーの出発拠点となる熊野川行政局(和歌山県新宮市熊野川町日足で)
 和歌山県新宮市は同市熊野川町で、決まったルートはなく、予約に応じて住民を目的地まで運ぶ「デマンドタクシー」(事前予約制乗合タクシー)を導入する。料金は片道100円均一で、10月1日からの導入を目指す。

 熊野川町は新宮市北部にある山間地。面積が市全体の7割近くを占めて広い上、集落は点在。人口は1244人(2月末現在)で、このうち高齢者が594人。高齢化率は47・7%にも上っている。

 町内では国道168号を幹線路線バスが運行し、各集落からこれに接続するため「篠尾線」「玉置口線」「小口線」という三つの支線路線バスなどが運行しているが、自家用車の利用が多いことなどから利用実績は少ない。しかし今後さらに高齢化が進む中、日常生活での移動手段の確保が重要な課題であるため、市は公共交通の再編に乗り出した。

 市企画調整課によると、デマンドタクシーは熊野川行政局(熊野川町日足)を出発拠点とし、熊野川町全域のほか、路線バスとの接続や生活圏の関係から一部町外(田辺市本宮町内の高津橋バス停と三重県熊野市の紀和庁舎)も運行する。

 1日の運行は、午前6時半に行政局を発車する1便から午後4時半発車の8便まで。予約者の状況に応じて、自宅から公的施設や医療機関、商業施設、バス停、集会所といった事前に定めた目的地(共通乗降場所)▽目的地から自宅▽目的地から目的地―を走り、運賃は片道100円。保護者が同乗した場合は未就学児は無料。早朝発車の1、2便は前日に予約が必要で、午前9時発車の3便以降は、出発時刻の1時間前までに予約してもらう仕組みだ。

 デマンドタクシーの導入に伴って支線路線バスの「篠尾線」と「玉置口線」、さらに路線バスの空白地を埋めている「行政バス」は廃止。通学に利用している児童、生徒には、スクールバスを拡充して対応する。

 一方、「小口線」については一部内容を変更して維持する。小口地区は世界遺産の熊野古道を歩く観光客が多く訪れるためという。

 今後、必要な手続きを進め、住民説明会も開く予定。市は2020年度の事業費として、一般会計当初予算に1726万円を盛り込んでいる。

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