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桜ささげ自然に感謝 熊野那智大社で桜花祭

那智の滝の前で、浦安の舞を奉納するみこ(14日、和歌山県那智勝浦町那智山で)
那智の滝の前で、浦安の舞を奉納するみこ(14日、和歌山県那智勝浦町那智山で)
 和歌山県那智勝浦町にある世界遺産・熊野那智大社(男成洋三宮司)は14日、大社と別宮・飛瀧神社で「桜花祭」を営んだ。サクラに自然の恵みへの感謝を託し五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭典。飛瀧神社では、日本一の落差(133メートル)を誇る那智の滝を前にして、みこが優雅な舞を奉納した。

 平安時代、那智の山で千日間の山ごもりをした花山法皇がサクラを愛でて和歌を詠んだという故事にちなんで毎年営んでいる。

 那智の滝をご神体とする飛瀧神社では、祭壇に境内で採取したサクラの枝などがささげられた。男成宮司が祝詞を奏上し、サクラの花のかんざしを着けたみこ2人が鈴を持って浦安の舞を奉納した。

 男成宮司は「祝詞の中で、新型コロナウイルスの一日も早い終息を祈願した。こういう時期だが、自然を愛でる気持ちを持って、落ち着いた行動をとっていただきたい」と話していた。

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