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花火や埋蔵金探し中止 新型コロナで白浜観光協会

中止が決まった和歌山県白浜町の白良浜での花火=写真は昨年7月の「白浜花火フェスティバル」の様子
中止が決まった和歌山県白浜町の白良浜での花火=写真は昨年7月の「白浜花火フェスティバル」の様子
 和歌山県白浜町の白浜観光協会は7、8月に白良浜で開く予定だった花火大会などの中止を決めた。新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮した。温泉街では、他団体が主催する催しも中止や規模縮小が見込まれる。


 協会が中止を決めたのは、浴衣での温泉街周遊を促す「七夕ウイークin南紀白浜」(7月1~7日)▽1回につき約400発の花火を打ち上げる「SHIRAHAMA2020花火ラリー」(7月25日~8月29日のうち6日間)▽白良浜に埋められた10万円金貨や宿泊券などの引換券を探す「熊野水軍埋蔵金探し」(8月19~21日)。

 12日に会見した協会の藤田正夫会長は「心苦しい決断だった。楽しみにされていた方々には非常に申し訳ない。SNSなどを使って『コロナが落ち着いたら来てください』というメッセージを出したい」と語った。白良浜の海開き(海水浴場の開設)については「未定」としている。

 花火は「白浜の夏」を代表するイベント。昨年までは7月の「白浜花火フェスティバル」と8月に開く「白浜花火大会」の2回だったが、今年開催予定だった東京五輪・パラリンピックの影響で、例年通りの規模での開催は難しいと判断。6回に分散することにし、これに伴って名称を公募して決めた経緯がある。

 一方、埋蔵金探しは今年は3日間で1万5千人の人出を見込んでいたという。

 藤田会長は「具体的な内容は時期尚早だが、秋以降に、白良浜を会場にしたイベントも考えていきたい」とも話した。5月24日に予定していたイベント「砂まつり大会」は延期するという。

 白浜温泉街ではこのほか、6月1日の献湯祭(実行委員会主催)は規模を縮小して開催する方針。白浜温泉旅館協同組合が7、8月に白良浜で開く「キャンドルイルミネーション」や「メッセージ花火」は中止の方向。近く最終決定する予定。

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