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学校再開に向け登校日 田辺市が週1、2回

 新型コロナウイルスの感染拡大で休校措置が続く和歌山県田辺市は12日、来週からすべての市立小中学校で週に1、2回の登校日を設けると発表した。学校再開に向け、段階的に準備を進めるのが目的。学校規模によっては、児童・生徒を分散して登校させるなど感染拡大防止の対策をする。

 休校は当初6日までの予定だったが、県教育委員会の要請を受け31日まで延長している。田辺保健所管内は4月6日以降、新たな感染者が出ていないことから、学校再開に向けて動きだした。

 登校日は健康状態の確認、学習課題の配布・回収、学習の支援などをする。給食や授業、部活動はない。授業日でないため、欠席しても欠席扱いはしない。長引く休校で、多くの児童・生徒がストレスを抱えていると考えられ、教職員が対面してケアしたいという。

 全校児童343人の田辺第二小学校(田辺市東陽)は児童を2グループに分けての時間差登校を検討している。登下校時の安全面なども考え、居住地区や保護者の事情などを考慮して決めたいという。

 施設面の安全対策も図る。登校日には、教室内の机、椅子、ドアや窓の取っ手、照明のスイッチなど、1日1回以上、それぞれ消毒液を使って清掃する。保護者には家庭で登校前に検温するよう呼び掛け、学校で点検する。

 すさみ町では江住小が7日から、周参見小は12日から、週1、2回の分散登校をしている。周参見中は登校日を設けていないが、保護者からの要望で自主登校している生徒もいる。

 白浜町は12日から、少なくとも週に1回、登校日を設ける。登校回数や分散登校の有無など、各校で柔軟に対応するよう求めている。

 上富田町は、現時点で登校日を設ける予定はないが、緊急事態宣言の解除や県の要請があれば検討する。

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