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夏休み、親子で楽しんで オンラインで木工体験

スマホなどを使い木工製作の工程を撮影する神島高校の生徒(和歌山県田辺市文里2丁目で)
スマホなどを使い木工製作の工程を撮影する神島高校の生徒(和歌山県田辺市文里2丁目で)
 紀州材でおもちゃや雑貨を作る「オンライン木工体験」が、和歌山県紀南地方の子ども向けに開催される。事前に体験用の工作キットを購入し、動画を見ながら作る。動画は8月10日から配信予定。夏休みに親子で楽しんでもらいたいという。


 神島高校や和歌山大学、木育団体などでつくる「木の国わかやま木育事業実行委員会」が、木材に触れる機会をつくり、地域の林業に理解を深めてもらおうと企画した。当初は8月に田辺市でイベント開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止になり、オンライン形式に切り替えた。

 木工体験はこまや風鈴、いすなど10種類。地域の建具店や木育団体などが講師を務める。園児から大人まで楽しめる内容という。

 配信に向け、神島高校の商品開発プロジェクト「神島屋」が、講師と協力して製作工程の動画をスマートフォンや小型デジタルビデオカメラを使って撮影している。1本を3分程度に編集し、動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップする。

 流木やサンゴを使ったウインドチャーム作りを教える工作指導「キッズ☆ハンズ」(上富田町)の鹿毛公二さんは「飾り付けに個性が出るので面白い。初めて使うものもあると思うので、道具の使い方を丁寧に教えた」と話す。

 撮影した3年生の玉井唯斗君は「いろんな角度から見せられるよう、正面、上、横、斜めと4方向から撮影した。小さい子どもにも分かりやすい内容にしたい」と編集に力を入れる。

 備長炭の風鈴作りを教える「世界農業遺産まちキャンパスプロジェクト」(みなべ町)の上野章さんは「小さい子どもも見るのでユーチューバー風に分かりやすさを心掛けた。工作をきっかけに世界農業遺産に興味を広げてもらえればうれしい」と期待する。

 撮影した3年生の中松來伽さんは「飽きずに見てもらえるよう、いろんなカットを撮影した。オープニングかエンディングは製作工程以外の絵を取り入れ、見る人を引き付けたい」と工夫を凝らす。

 ユーチューブの動画は限定公開で、神島高校のホームページから見られるようにする。工作キットは、県西牟婁総合庁舎で8月8、9の両日午前9時~午後5時、JR紀伊田辺駅前の「tanabe en+(たなべ えんぷらす)」で10~23日午前10時~午後7時に販売する。

 問い合わせは実行委事務局の県西牟婁振興局総務県民課(0739・26・7909)へ。

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