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高齢者の心をケア 傾聴ボランティア始動

 みなべ町社会福祉協議会(和歌山県)は高齢者の生活支援の一環として、自宅に居ることが多く話す機会が少なく、話を聴いてもらいたいという高齢者を対象に、聴き役を務める「傾聴ボランティア」の事業を始めた。

 全国的に高齢化が進み、話す機会の少ない高齢者が増え、心のケアが課題となっている。そんな中、そうした高齢者の話を聴いて受け止め、相手の心のケアをする傾聴ボランティアのニーズも高まっている。

 町社福協によると、町内の高齢者にも、デイサービスなどの利用になじめないなど、自宅で1人で過ごす人がいるという。そのため、町社福協は町から受託している生活支援体制整備事業の一環として、傾聴ボランティアに取り組むこととし、今年1月には「話し相手(傾聴)学習会」を開いた。

 町民100人が参加し、参加者は講師から、信頼関係を築いて話を聴くために必要なことや、聴く表情や間合いが大切であることなどを学んだ。

 その後、以前福祉の仕事をしていた人など町内の2人が傾聴ボランティアとして登録。4月から月1回、ボランティア派遣の希望があった町内の2人の高齢者の自宅を訪ね、1回30分を目安に話を聴いている。利用者の人を尊重し、アドバイスするというよりも受け止めることを重視して活動している。

 対象は町内在住の人で、傾聴ボランティアの趣旨を説明し、理解してもらった上でボランティアを派遣している。利用は無償で、傾聴する人もボランティアで活動する。利用者からは「話をする機会ができてよかった」と喜ばれているという。

 傾聴ボランティアの養成講座も企画中で、町社福協の土井郁夫事務局長は「まだ始めたばかりで手探りの状況だが、大きく広げるというよりは、要望に応じて安定、継続的に活動していくことを目標にしたい。住民の支え合いによる地域づくりにつながれば」と話している。

 傾聴ボランティアに関心がある人や利用の問い合わせは、みなべ町社会福祉協議会(0739・72・5611)へ。

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