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幅10メートルの梅の絵描く 清川のJA集出荷場

清川保育所の園児も筆入れして制作中の絵(2日、和歌山県みなべ町清川で)
清川保育所の園児も筆入れして制作中の絵(2日、和歌山県みなべ町清川で)
 和歌山県みなべ町清川にあるJA紀州集出荷場の壁と戸に、田辺市龍神村在住のエアブラシアーティスト、柴田友助さん(65)が地域の特産、南高梅の実や花の絵を描いている。

 JA紀州清川出荷会が50周年を迎える記念にと依頼を受け、2年前に改築した集出荷場の正面に、圧縮した空気で塗料を吹き付けるエアブラシで描いた。

 絵の大きさは縦4メートル、幅10メートル。たわわに実る梅の実や白い花、梅酒を描いている。「南高梅」という赤い字や「梅、人、故郷に感謝」「私たちは、梅作りに責任と誇りをもち、これからも歩み続けます」という言葉も書いている。

 満開の花を描いて仕上げる予定だが、地元の子どもたちにも関わってもらいたいと、2日には近くの清川保育所の園児10人が来て、一部の花に筆で白く色づけした。5日には清川小学校の児童も色づけする予定。

 清川出荷会の小田芳信会長(45)は「すごく華やかになり、50年続いてきたことが見た目としても形になり、良い記念になった。今後も出荷会で力を合わせて産地のブランドを守っていきたい」と語った。

 柴田さんは梅の収穫時季に手伝いに来ており「世界に誇る南高梅のアピールになるようにという思いで描いた。梅作りの後継者が年々減っており、子どもたちの中から一人でも多く後継者が出てきてくれることを願っている」と話した。

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