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新庁舎巡る住民投票条例案否決 田辺市議会総務企画委員会

和歌山県田辺市役所
和歌山県田辺市役所
 和歌山県田辺市庁舎の東山1丁目への移転を巡り、計画の是非を問う住民投票条例の制定案が16日、市議会総務企画委員会(橘智史委員長、8人)で反対多数により否決された。本会議での採決は21日にある。

 新庁舎は「オークワオーシティ田辺店」「紀伊田辺シティプラザホテル」を解体して建設する計画。市は2023年度内の完成を目指している。

 条例案は、市民団体「市役所の東山移転の賛否問う住民投票市民の会」(畑中正好さんら共同代表)がこのほど、法定必要数(有権者の50分の1以上)を超える3660人分の署名を添えて条例制定を直接請求したことを受け、真砂充敏市長が反対意見を付けた上で市議会に提出した。

 この日午前には、畑中さんら請求代表者4人による意見陳述が議場であった。市長や市議らの前で「候補地選定のプロセスが不透明だったのではないか」「(オークワ負担分などを含め)概算事業費128億円は高過ぎる」「市の未来に禍根を残さないよう、進むべき道を住民投票に託すべきだ」などと訴えた。

 午後からは、総務企画委員会で審議があった。

 松上京子議員(無)は「候補地選定後、市内12会場でまちづくり報告会を開いて市民の声を直接聞いたと思うが、どんな意見があったのか」と質問。新庁舎整備室の竹中孝雄室長は「庁舎を東山とすることを前提に、アクセス道路や予算などに関する質問が多かった。新たに山を切り開くのではなく、既存の商業施設に用地を求めたことを評価する意見もあった」と答えた。

 前田佳世議員(共産)は、オーシティ田辺店前を通る市道改良工事の用地取得が新庁舎候補地選定の前年にあったことを念頭に「市民の疑念を誘発するプロセスがあったのではないか」と質問。松川靖弘総務部長は「市道整備と新庁舎整備は全く次元の違う話。疑念を抱かれるようなことはなく、ただ事実を申し上げている」と答えた。

 その後の討論では、二葉昌彦議員(無)が「これまで手順を踏んで進めてきた。(住民投票で)賛否を問う必要はない」と反対を表明。前田議員が「賛否の意思表示をさせてほしいという市民の思いに理解を示すべきだ」と賛成意見を述べた。

 採決の結果、条例案に賛成したのは前田議員のみだった。

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