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本堂前の大絵馬「丑」に 田辺市中三栖の尋声寺

来年の干支「丑」の絵馬
来年の干支「丑」の絵馬
 和歌山県田辺市中三栖、尋声寺(酒井秀瑞住職)は、本堂前にある干支(えと)の大絵馬を来年の干支「丑(うし)」の絵馬に換えた。訪れた人たちは「年の瀬を実感する」などと話しながら絵馬に見入っていた。

 絵馬を奉納したのは、住職の妻裕美さん(64)。本堂の完成を記念し1998年から続けている。

 縦横とも1・8メートル。幸福を招くといわれている白い牛が前を向いて大地にどっしりと立っている。周りには、アマビエ(疫病退散)、南天(難を転ずる)、六つのヒョウタン(無病息災)を描いている。約1カ月かけてベニヤ板に水性ペンキとポスターカラーで描いた。

 「寂然不動」の文字は禅の言葉。自然界には、風が吹いて木々がざわめき、水はごうごうと流れていても、悟りの心は揺り動かされることはない、という意味という。

 裕美さんは「コロナウイルスが早く収束し、世界が元通りの日常生活を取り戻し、平和な世界になるように願い、今は慌てずどっしりと前を見据えていってほしいと願いながら描いた」と話している。

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