和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年06月17日(木)

既存施設の解体始まる 田辺市の新庁舎建設に向け

和歌山県田辺市の新庁舎建設に向け、解体工事が始まった「オークワオーシティ田辺店」と「紀伊田辺シティプラザホテル」(27日、和歌山県田辺市東山1丁目で)
和歌山県田辺市の新庁舎建設に向け、解体工事が始まった「オークワオーシティ田辺店」と「紀伊田辺シティプラザホテル」(27日、和歌山県田辺市東山1丁目で)
 和歌山県田辺市は新庁舎建設に向け、予定地にある既存商業施設の解体工事を始めた。外部の仮囲いや足場の設置工事を進めており、今後、作業が本格化する。新しい庁舎の完成は2023年度内の予定。


 新庁舎は、同市東山1丁目の総合スーパー「オークワオーシティ田辺店」と「紀伊田辺シティプラザホテル」を解体した上で建設する。

 ホテルは19年9月、スーパーは今年2月20日に営業を終えた。市とオークワが18年12月に締結した土地売買契約では、オークワへの移転補償や営業補償などに代えて、市の責任と負担によって建物を解体撤去することとなっている。

 解体工事はまずは3階以上の部分を分離し、1期工事として施工。すでに2月下旬から、ホテルの内装や機器などの解体に取り掛かっている。

 残りの部分の解体工事は新築工事と合わせ、2期工事として実施。解体工事は22年6月ごろまで続く予定で、その後、新築工事に入る。

 既存の建物は塗料にアスベストが含まれており、安全に撤去するため、水を噴射しながらコンクリートの表面を削り取る手作業の工法で解体する。市は周辺住民を対象に解体工事についての説明資料を配布。アスベストの撤去作業の様子を撮影した動画を、市のホームページで公開する予定にしている。

 新築工事の入札については、入札価格だけでなく提案内容を審査する「総合評価方式」で実施。4社が応札(うち2社は失格)しており、落札業者は5月下旬ごろに決定する見込み。

 また、国道424号から予定地へ進入する跨道橋の撤去工事にも着手している。

 新庁舎は、現在は分散している市本庁舎(新屋敷町)と市民総合センター(高雄1丁目)を統合する。鉄筋コンクリート造り地上6階建て、延べ床面積約1万7千平方メートル。

 概算事業費は、周辺道路の整備費やオークワ負担分などを含め128億6千万円。このうち、既存商業施設の解体撤去費は11億1千万円となっている。