和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月26日(金)

貸出数上位の小学生を表彰 串本町図書館

串本町図書館から「たくさん本を読んだで賞」を受けた子どもと池田三明館長(和歌山県串本町串本で)
串本町図書館から「たくさん本を読んだで賞」を受けた子どもと池田三明館長(和歌山県串本町串本で)
 和歌山県串本町串本の町図書館(池田三明館長)は24日、借りた本の数だけスタンプを押すことができる小学生を対象とした「どくしょてちょう」という取り組みで、2020年度に貸出数が多かった上位5人を表彰した。子どもの読書推進を目的として新たに始めた企画。最も多い122冊を借りた児童は「200冊を目指したい」と意気込んでいた。

 図書館によると「どくしょてちょう」は、貸し出しなどの業務が電子化されて集計が簡単になったことをきっかけに20年度から始めた企画。「たくさん本を読んだ児童を表彰することで頑張りをたたえ、他の児童への刺激にもなれば」と、20年度中に読んだ本が多かった子どもたちに「たくさん本を読んだで賞」を贈ることにした。

 表彰式が図書館会議室であり、池田館長(68)が賞状と図書カードを出席した4人の子どもたちに贈呈。借りた本が最も多かった中谷和香さん(11)=串本西小6年=は「賞をもらえてうれしい。1年生ぐらいから本を読むようになったが、これまでで一番たくさん読んだと思う。いろんなジャンルの小説が好き」と笑顔を見せた。

 池田館長は「本を読むことは本当に楽しいし、いろんなことを教えてくれる。言葉を学ぶし、想像力も豊かになり、生きる力が身に付く。どんどんこれからも本を読んでもらえたら」と、子どもたちに呼び掛けた。

 図書館では今後も、貸出数が上位の子どもたちを表彰する予定という。

 中谷さん以外の受賞者は次の皆さん。

 高橋和(橋杭小4年)119冊▽田中晴生(潮岬小5年)110冊▽赤埴由依(串本中1年)100冊▽松原咲奏(串本小6年)100冊