和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月08日(水)

心温まる絵本に触れて 南部公民館で玉置さん作品展

南部公民館のロビーに展示されている絵本「あなたのすてきなところはね」のパネル(和歌山県みなべ町芝で)
南部公民館のロビーに展示されている絵本「あなたのすてきなところはね」のパネル(和歌山県みなべ町芝で)
南部小学校1年生のメッセージも展示
南部小学校1年生のメッセージも展示
 和歌山県みなべ町芝の会社員、玉置永吉さん(41)が物語を書いた絵本「あなたのすてきなところはね」の作品展が、みなべ町芝の南部公民館で開かれている。30日まで。

 玉置さんは田辺市の電気工事会社に勤めており、30代前半まで活動していた音楽バンドで作詞を担当していたこともあり、絵本の物語を書くようになった。出身地の御坊市で幼なじみだったイラストレーターに誘われて2017年、絵本「なんにでもレナール!」を共作し、絵本デビューを果たした。その後、会員制交流サイト(SNS)でつながりが合ったイラストレーターのえがしらみちこさん(静岡県三島市)に「あなたのすてきなところはね」を見てもらったところ気に入られ、2人の共作で今春、大手出版会社「KADOKAWA」から出版された。

 作品は、子どもに伝えたいことを書き上げている。作品展は、町民に絵本に触れてもらえればと、公民館がKADOKAWAの協力を得て企画した。

 絵本の絵や物語を16枚の小さなパネルにして、ロビーで展示している。玉置さんは「普段、絵本を見ない人にも触れてもらい、身近に感じてもらえればと思う」と話している。

■「しあわせの木」展示も

 ロビーには、地元の南部小学校1年生48人のメッセージを張った「しあわせの木」も展示されている。絵本を読み、家族の誰かの「すてきなところ」を書いた内容。「いつもあそんでくれる」「ごはんをつくってくれる」「しごとをがんばっている」などのメッセージがある。