和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年12月02日(木)

トレイナート出品作品を展示 3日、南部駅前

南部駅前に展示するウミガメの作品。奥は溝端秀章さん、手前は松下恭子さんが手掛けた(和歌山県田辺市龍神村小家で)
南部駅前に展示するウミガメの作品。奥は溝端秀章さん、手前は松下恭子さんが手掛けた(和歌山県田辺市龍神村小家で)
 JR紀勢線の列車や駅舎などが舞台の芸術イベント「紀の国トレイナート2021」(10月31日~11月21日、実行委員会主催)を前に、和歌山県みなべ町芝の南部駅前で10月3日、芸術家がベニヤ板などで制作したアカウミガメの作品展示と子ガメを作る体験会がある。


 アカウミガメを作ったのは、田辺市龍神村小家に住むデザイナーで造形作家の溝端秀章さんと、みなべ町埴田に住むイラストレーターの松下恭子さん。溝端さんは過去のトレイナートで太地駅(太地町)と周参見駅(すさみ町)で作品を手掛けたことがあるが、松下さんは今回が初めて。

 みなべ町を訪れた人や地元の人に、豊かな自然の大切さや生き物の命の尊さを知ってもらいたいと、同町山内の千里の浜に産卵に来るアカウミガメを作品にして町の玄関口である南部駅に展示することにした。

 2人はアカウミガメが産卵する様子を数年前に見学したことがあり、当時の記憶をたどり、このほど溝端さんのアトリエでそれぞれ1体ずつを制作。耐水性のあるベニヤ板にアクリル絵の具などでアカウミガメを描いたものをカットして仕上げた。作品のタイトルは「海の生きものたち‥‥アカウミガメ物語」。大きさは溝端さんの作品が甲羅の幅約75センチ、体長140センチ。松下さんの作品が甲羅の幅64センチ、前肢を伸ばした先から尾部までの長さ155センチ。

 10月3日は午前中に南部駅前ロータリー内の芝生に作品を設置する。

■「子ガメ」制作体験も 参加者を募集

 同日午後1時からは、南部駅前で作品の制作体験会を開く。誰でも参加できる。

 溝端さん、松下さんが制作したアカウミガメより小さい「子ガメ」を作る。出来上がった作品は、トレイナートが終了するまで2人の作品と一緒に展示する予定。

 問い合わせ、申し込みは田辺商工会議所内にある紀の国トレイナート実行委員会の事務局(0739・22・5064)か、溝端さん(090・1917・1952)へ。

 溝端さんは和歌山市出身で1980年に帰郷。83年に友人らと「わかやま絵本の会」を設立した。2005年に龍神村に移住し、動物のイラストレーションなどに取り組む。09年からは独自の新聞紙彫刻を手掛け、子どもたちに生き物の大切さや、創造の楽しさを伝えている。

 松下さんは05年から商業イラスト、似顔絵、紙芝居制作を始めた。手作りの絵本や工作の講師としても活動。みなべ町清川の巨大マップ、世界農業遺産絵本、同町のバスデザインを手掛けた。箕面手づくり紙芝居コンクール(大阪府箕面市教育委員会など主催)で最優秀賞を受賞。