三里小学校（和歌山県田辺市本宮町）６年生の川上泰生君（１２）が、大阪府でこのほど開かれたピアノコンクール「ブルグミュラーコンクール２０２１」（実行委員会主催）の大阪大会で金賞に選ばれた。

　ブルグミュラーコンクールは、ピアノ教則本で知られるドイツの作曲家ヨハン・ブルグミュラー（１８０６～７４）の作品を主な課題曲としたコンクール。

　今回の大阪大会ではまず、大阪府や京都府、奈良県など１１カ所で地区大会を開催。各地区大会で優秀賞に選ばれた人が上位の大会である「大阪ファイナル」に進んだ。川上君は、１０月に大阪府泉佐野市で開かれた地区大会に「小学５・６年Ａ部門」で出場。１２月１８日の「大阪ファイナル」に進み、同部門に出場した９１人の中から金賞に選ばれた。この部門では９人が金賞を獲得した。金賞を受けたのは県内では川上君だけだった。

　川上君は、コンクールに向けて夏ごろから練習を重ねてきたといい、「頑張った分、金賞に選ばれた時は飛び上がるくらいうれしかった。今は１月末のコンクールに向けて、別の曲を練習している。また金賞を取りたい」と話した。

　田辺市本宮町請川の「小渕友希ピアノ教室」で川上君にピアノを教えている小渕友希さん（４６）は「素直さと、前向きに練習に取り組む姿勢が川上君の強み。これからも応援したい」と語った。