和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年05月20日(金)

芝焼いて春呼ぶ 串本町潮岬、火祭りはコロナ禍で中止

望楼の芝で燃え広がる炎(和歌山県串本町潮岬で)
望楼の芝で燃え広がる炎(和歌山県串本町潮岬で)
 和歌山県串本町潮岬にある「望楼の芝」で14日、芝を焼いて害虫を駆除し、新芽が育ちやすくすることを目的とした芝焼きがあった。望楼の芝では毎年この時季「本州最南端の火祭り」(南紀串本観光協会主催)が開かれ、暗闇の中で燃え広がる炎が多くの観光客を魅了しているが、コロナ禍のため2年連続で中止。昨年に続いて今年も昼間に芝を焼いた。

 観光協会によると、望楼の芝では1983年から芝焼きが行われていたが、観光振興に活用しようと2001年からは夕方からに変更。「本州最南端の火祭り」の名称で実施しており、踊りや火矢、花火などさまざまな催しや、約10万平方メートルの芝生を赤々と焼く炎を見ようと、毎年多くのアマチュアカメラマンらが訪れている。

 この日の作業には南紀串本観光協会の会員や職員、町職員ら十数人が参加し、観光協会の島野利之会長(54)が「コロナ禍で残念ながら火祭りは開催できないが、しっかりと来年に向けて取り組みたい」とあいさつ。参加者が灯油を浸した布に着火して芝生に火を付けて回ると、炎は風にあおられ、勢いよく燃え広がった。町消防本部の職員と消防団員が、延焼しないよう周囲に水を掛けるなどして協力した。

 島野会長は「年末には町内のロケット発射場から初号機の打ち上げも予定されており、2年開催できなかった分、来年こそは盛大に開催して町を盛り上げたい」と話していた。