和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月05日(日)

ごみの分別方法を児童が助言 白浜のFM局が環境番組CM

資源ごみの分別方法に関するメッセージを録音する白浜第一小学校の児童たち(和歌山県白浜町で)
資源ごみの分別方法に関するメッセージを録音する白浜第一小学校の児童たち(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町のコミュニティーFM放送局「南紀白浜コミュニティ放送」(ビーチステーション)は、町での資源ごみの分別方法を町内の小学生が語るCM制作に取り組んでいる。4月から始める新番組で使う。「子どもたちの声を通じ、環境に対する意識の高まりにつながれば」と期待している。


 局では2021年度、環境省の補助を受け、中学生や高校生が制作したCMを流したり、環境に関する出前授業を小学校で開いたりした。一連の事業を通じ、放送を聴いた人から「環境問題を意識するようになった」とか「子どもたちに言われたら守らないと」という感想が寄せられたこともあり、22年度以降も引き続き発信することにした。

 新CMの制作には、小学校7校が協力。「段ボールや新聞、雑誌は種類ごとに持ちやすいよう、十字に縛ろう」「食器や瀬戸物は不燃物類だよ」など13種類のメッセージを計約50人の児童が伝える。

 15日は白浜第一小学校で収録があった。5年生の5人がマイクに向かって話した。4月から児童会長を務める古谷梛さんは「イメージ通りにできたと思う。聴いた人たちが環境について考えるきっかけになるといい」と話した。

 局の那須信吾放送局長(47)は「スポンジのような吸収力と行動力がある子どもたちにも番組を聴いてもらいたい」と話している。

 新番組は毎月第2日曜の午前10時から30分間。環境に配慮した取り組みや環境問題に対する思いを出演者が語る。再放送は第3日曜の同時間。