和歌山県印南町樮川、黒潮フルーツライン沿いにある「みはらし峠」で桜が見頃になり、家族連れらが楽しんでいる。

　樮川地区の住民が、憩いの場を設けたいと手弁当で整備した公園。景観づくりにも力を注ぎ、有志でつくる「みはらし峠花の会」がスイセンなどを植えている。

　桜は毎年２０本ずつ植えており、２００本ほどある。公園周辺や公園下の斜面の作業道沿いに１００本程度が開花するようになった。

　陽気で一気に開花が進み、２７日現在で六、七分咲き。今月末にも満開になるとみている。桜の他にもチューリップ、ビオラ、サクラソウ、スミレといった春の花が園内を彩っている。

　みはらし峠の桜については特にＰＲしていないが、口コミなどで知られるようになってきているという。公園整備の発起人で、みはらし峠花の会代表を務める西岡忠男さんは「今季は花の数が多めで、全体的にそろって咲いてくれている。花見客が訪れてくれたり、家族連れが遊びに来てくれたりしていてありがたい」と話している。