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2024年04月20日(土)

IR否決なら大変なことに 県議会を前に和歌山の仁坂知事

和歌山県庁
和歌山県庁
 仁坂吉伸和歌山県知事は6日、定例記者会見で、近く開かれる県議会臨時会に提案する「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)」の区域整備計画案について「ここまで来た話をまさか県議会が否決して、つぶしてしまったら大変なことになる。ぜひ、和歌山の将来のために議決をしてほしい」と話した。

 県とIR事業者は、和歌山市の「和歌山マリーナシティ」にIRを誘致する計画案を作成。和歌山市は市議会が3月30日に計画案を可決したのを受け同意した。県は今後、県議会に計画案を諮る予定で、議決されれば、期限の4月28日までに国に提出。国に認められれば開業が決まる。

 仁坂知事は、国に提出できれば、承認を得ることに自信を持っているといい「和歌山はIRだけでなく、これからどんどん投資を進めていかないといけない。そういう機運をなくさないよう、(県議会は)議決をしてほしい」と求めた。その上で「国の承認を得られるかどうかは私の責任だが、その前に(県議会に)駄目と言われたら(承認の可能性も)ない」と話した。

 一方、記者会見では、自民党県連が3日の大会で衆院選小選挙区の「10増10減」への反対を決議したことについて触れ、「自民党(県連)の決議には100%賛成」とした。

 「10増10減」では県内選挙区も3から2に減ることになるため「和歌山のような地方県の代表が絞られることはよくない。ぜひ自民党の力で(別の対応を)実現してもらいたい」と話した。