和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年09月19日(木)

仮設道で応急対応へ 田辺市上秋津の斜面崩落現場

大規模に崩れた斜面。上方の斜面が動いているのが原因とされる(7月29日、和歌山県田辺市上秋津で)=ドローンで撮影
大規模に崩れた斜面。上方の斜面が動いているのが原因とされる(7月29日、和歌山県田辺市上秋津で)=ドローンで撮影
 和歌山県田辺市上秋津の奇絶峡近くで発生した大規模な斜面崩落により県道田辺龍神線が通行止めになっていることを巡り、仁坂吉伸知事は20日、応急的に仮設道路を設ける方針を示した。真砂充敏市長や地元町内会長らが早期対応を要望したのに答えた。調査設計費を県議会9月議会に提案し、半年後の開通を目指すという。

 真砂市長や地元の上秋津、秋津川、秋津、上芳養の各町内会長、龍神村自治会連合会長、県議、市議らが訪問。真砂市長と上秋津町内会の野村悠一郎会長がそれぞれ、早期の道路復旧や国への斜面整備を求める要望書を仁坂知事に手渡した。

 真砂市長は「地元が一番困っているのは県道の通行止め。生活、通学、救急搬送などに影響があるほか、梅の一大産地なので、長期的になると集出荷なども懸念される。緊急対応策をお願いしたい」と要望した。

 仁坂知事は、2011年の紀伊半島大水害で同市中辺路町滝尻王子近くの国道311号が不通になった際に通した仮設道路を挙げ「滝尻で応急的に造ったようなものはどうかと思っていて、すでに決断した」と話した。1車線だが、仮橋を架けるなどして対岸に道路を設け、通行できるようにしたいという。

 野村会長が「住民への説明会を早急にやってほしい」と言ったのに対しては、仁坂知事は「この方針を決めたのは昨日だが、すぐに地元説明会をしたい」と話した。