和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月04日(土)

早生温州の着花、平年より少なめ 和歌山県の田辺・西牟婁

 和歌山県のJA紀南や県などでつくる西牟婁地方果樹技術者協議会は、田辺市と上富田町、白浜町で調査したかんきつ類の着花状況をまとめた。花の数は、温州ミカンの極早生が平年並み、早生が平年よりやや少なかった。

 27日に、極早生47、早生51、晩柑12の計110の基準園で、平年を「10」とした花のつき具合「着花指数」を調べた。

 その結果、極早生は9・3(過去10年平均9・7)、早生は8・9(同9)。早生の着花程度は、園地や木によるばらつきが大きかった。新葉や着葉の数、樹勢はいずれも中程度だった。

 晩柑の着花指数はハッサク10、甘夏9、清見12・5、ポンカン11、不知火8・5だった。

 満開日は極早生が5月2日ごろで前年並み、平年より3日程度早い、早生が5月2日ごろで前年より1日程度遅く、平年より2日程度早いと予想している。

 調査園で特に目立った病害虫の発生は見られなかったという。協議会は次回、7月下旬ごろに着果調査をする予定。