和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月29日(月)

参院選2022和歌山選挙区 梅雨空に熱く第一声/自民牙城に新顔4氏

谷口 尚大候補
谷口 尚大候補
前 久候補
前 久候補
鶴保 庸介候補
鶴保 庸介候補
遠西 愛美候補
遠西 愛美候補
加藤 充也候補
加藤 充也候補
 参院選が22日、公示された。和歌山選挙区(改選数1)には、政治団体「新党くにもり」新顔の谷口尚大氏(42)、共産新顔の前久氏(66)、自民現職で5選を目指す鶴保庸介氏(55)、NHK党新顔の遠西愛美氏(37)、政治団体「参政党」新顔の加藤充也氏(57)の5人が立候補した(正午現在)。梅雨空の下、和歌山市内などでそれぞれ第一声を上げた後、県内各地に遊説に繰り出した。


 右から届け出順。投票日現在の満年齢・党派(政党要件を満たしていない場合は諸派)・現新別・当選回数▼写真の下は代表的な肩書・最終学歴・住所。

谷口 尚大候補 42 諸新 

たにぐち たかひろ 自動車整備・販売業(自動車販売会社整備士)田辺高等技術専門校修了▽印南町

次の世代のために


 谷口候補は、ふるさとを大切にし、地元から活動を広げたいと、印南町の川又観音で支援者らを前に第一声。土地をはじめとした資源が外国資本に買い取られているという日本の現状に危機感を示し、何とかしたいという思いでこの場に立ったと強調した。

 「お金だけもらえば、自分の地位だけ良かったらいいという価値観で進んでいる。今なら間に合う。国を守るという思いで活動している。次の世代のために、できることを精いっぱいやる」と力を込めた。

 「消費税ゼロ」や大型財政出動で、景気を回復させ、外国資本による資源の買い取りを防ぎ、取り戻すとし「和歌山が目覚めれば日本全体が目覚める」と支持を訴えた。

前   久候補 66 共新 

まえ ひさし 党県常任委員、党県国政対策委員長(党県北部地区委員長)南九州大卒▽和歌山市

日本の平和守り抜く


 前候補は和歌山市の南海和歌山市駅前広場で「軍拡大合唱にストップをかける選挙にしたい。日本の平和を守り抜く」と第一声。「国民犠牲の下、戦争する国づくりをさらに前へ進めていくのか、憲法9条を生かして平和を前へ進め、国民生活を守り抜くのかが問われる大変重要な選挙」と強調し、支援を訴えた。

 さらに「日本を国民本位の庶民の暮らしを守る政治に大きく転換を図りたい」と言い、最低賃金の大幅引き上げ、年金カットのストップ、社会保障充実、消費税の5%引き下げなども主張した。

 前候補は集まった支援者一人一人と拳を突き合わせて支持を求めた後、選挙カーで和歌山市内を回った。

和歌山から国を変える

鶴保 庸介候補 55 自現(4)

つるほ ようすけ 参院国際経済・外交に関する調査会長(内閣府特命担当相、国土交通副大臣)東京大卒▽岩出市


 出陣式は和歌山市のJR和歌山駅前であり、多くの支持者が集まった。鶴保候補は「和歌山が活力を取り戻すことで日本の地方が変わり、日本全体が元気になる」と主張。「世界が変わる中、私たちも変わらないといけない。『戦う一票』を頂きたい。和歌山からこの国を変えていくという気持ちで、皆さんと戦っていきたい」と訴えた。

 選対本部長を務める党参院幹事長の世耕弘成氏は「なくてはならない人材だ。圧倒的なパワーを見せつけてほしい」と激励した。仁坂吉伸知事や石田真敏衆院議員(和歌山2区)らも応援に駆け付けた。鶴保候補は支持者とガンバローコールで声を合わせた後、選挙カーで出発した。

選挙に興味持って

遠西 愛美候補 37 N新 

とおにし まなみ ゲーム制作会社社員、政治団体代表▽バンタン電脳情報学院卒▽橋本市


 遠西候補は、和歌山市の県庁前で第一声。NHKを視聴したい人だけが受信料を払う仕組み作りを公約に掲げ、「政治、選挙に少しでも興味を持って」と訴えた。

 遠西候補は選挙期間中、ボランティアと一緒にポスター張りをしている。選挙カーで支持を訴えたり、街頭演説したりせず、SNS(交流サイト)を中心に活動。選挙事務所は設けていない。

 コロナで生活苦の人が増えているとし、今回は特に年金受給者のNHK受信料無料化を公約に掲げている。「1票で、世の中が大きく変わることはないと思うが、少し視野を広げ、問題は何かを考え、自分にできることを実行することで、世の中はより良くなると思う」と訴えた。

加藤 充也候補 57 諸新

 
かとう あつや 研修講師(自営業、銀行員)大阪外国語大卒▽和歌山市

日本をよくしたい


 加藤候補は和歌山市七番丁の和歌山城ホール前で第一声を放った。冒頭「歴史に学び、徹底的に議論し、みんなで政策をつくる。既存の政党とは全く違う」と党の特徴を説明。さらにメガバンクに勤めた経験から「世の中の人全てに直結しているのが政治と知り、少しでも日本をよくしたい」と立候補の理由を述べた。

 政策については「教育」「食と健康」「国のまもり」の三つを挙げた。若者の自殺が多く息苦しい世の中になっていると指摘し、「母親支援の政策を進める」と述べた。また、安全な食に改め、医療費を削減し、消費税をなくしたいなどと強調。「参政党は何でも言える人たちの集まり」として支援を呼び掛けた。


各陣営の選挙事務所


 参院選和歌山選挙区に立候補した5陣営の事務所は次の通り。遠西愛美氏は事務所を設けていない。

 谷口尚大陣営 田辺市下屋敷町1の62(0739・33・2218)

 前久陣営 和歌山市西長町2の33(073・425・4111)

 鶴保庸介陣営 和歌山市六番丁19(073・488・2333)

 加藤充也陣営 和歌山市鷺ノ森東ノ丁13 405号(080・3010・9711)