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2022年08月10日(水)

熱中症に注意を 梅雨明け和歌山県内も猛暑

炎天下で多くの海水浴客が訪れる白良浜(1日、和歌山県白浜町で)
炎天下で多くの海水浴客が訪れる白良浜(1日、和歌山県白浜町で)
 梅雨明けとともに厳しい暑さが続いている。1日は和歌山県内12観測点のうち、5地点で35度以上の猛暑日となった。例年、体が暑さに慣れていない梅雨明け直後は熱中症が増えやすい。田辺市消防本部では「こまめな水分補給」「エアコンの適切な使用」を呼びかけている。


 気象庁によると、1日は紀南で栗栖川(田辺市中辺路町)36・3度、龍神(同市龍神村)35・1度と2地点が猛暑日、西川(古座川町)34・8度、新宮(新宮市)33・4度、南紀白浜(白浜町)30・3度と3地点が30度以上の真夏日を記録した。

 熱中症は、暑さで体内の水分と塩分のバランスが崩れ、体温が調整できなくなることで起こる。頭痛やめまい、吐き気といった症状があり、重症化するとけいれんや意識障害、最悪の場合は死に至ることもある。

 市消防本部によると、昨年5~9月に熱中症で計43人を救急搬送した。月別では7月が17人で最も多く、梅雨明けに増加している。今年は6月30日までに7人を搬送した。

 搬送者は65歳以上の高齢者が半数以上を占める。若い人に比べて体内の水分量が少なく、喉の渇きにも気付きにくいためで、こまめな水分補給を心がけてほしいという。

 市消防本部の救急救命士、松山貴之消防司令(47)は「熱中症と思われる症状があった場合は、涼しい場所に移動して、スポーツ飲料などを摂取することが大切。呼びかけへの反応が悪い場合はすぐに救急車を呼ぶとともに、首や脇の下などを冷やして体温を下げてほしい」と話している。


■学校でも注意を

 全国各地の学校で熱中症で緊急搬送される事案が発生している。田辺市教育委員会によると、昨年度は市内の小中学校で熱中症が疑われるケースが54件発生し、うち1件では救急車を呼んで対応した。本年度も6月17日までに19件あった。

 コロナ禍によるマスクの着用が、熱中症の危険性を高めるとの指摘がある。市教委は、体育の授業や運動部活動、登下校の時にはマスクを外すように教職員が指導してほしいと、繰り返し各学校に通知している。


■全体の5割が7月 熱中症の労災

 田辺労働基準監督署は熱中症による労働災害に注意を呼びかけている。管内では昨年、熱中症による休業4日以上の労働災害は1件だった。2008~21年の傾向を見ると、7月の発生が全体の5割、7~9月で9割を占めている。