和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年08月20日(土)

一足早く「実りの秋」 本州最南端の串本で稲刈り

たわわに実った稲穂を刈り取る坂本渡さん(4日、和歌山県串本町二色で)
たわわに実った稲穂を刈り取る坂本渡さん(4日、和歌山県串本町二色で)
 暦の上で秋が始まる「立秋」(7日)が近づく中、本州最南端の町である和歌山県串本町の二色地区にある田んぼで4日、早くも稲刈りが始まった。同町の学校給食にも使われる米を栽培している「町地産地消米生産者組合」(山下敏文組合長、21人)の副組合長を務める坂本渡さん(69)=串本町二色=が米を作っている田んぼで、坂本さんは「子どもたちに地元のおいしい米を食べてもらいたい」と笑顔。今年の収穫開始は例年より1週間ほど早いという。


 台風の多い時季を避けて早めに収穫できるよう、二色地区や隣の高富地区などでは毎年、他の地区より早く田植えをし、8月10日ごろに収穫している。生産者組合では現在、メンバーが町内各地の田んぼ計約19ヘクタールで給食などに活用される米を栽培。二色地区の約2・7ヘクタールで米作りに取り組んでいる坂本さんの田んぼから、今年の収穫作業がスタートした。

 この日は午前9時半ごろから、坂本さんが稲刈り機を使い、黄金色になってたわわに実ったコシヒカリを収穫。「新米を喜ぶ子どもたちの顔を楽しみにして米を作っている。今年は梅雨明けが早かったためか、例年よりも1週間ほど稲刈りが早いが、台風の被害がほとんどなくて実りは良い」と話す。

 山下組合長(72)=同町伊串=も「今年は天候に恵まれ、収穫量は去年よりも多いように思う。高齢化で米作りをする人が少なくなっているのが心配だが、これからも何とか頑張っていきたい」と話していた。

 生産者組合のメンバーが栽培している田んぼでの収穫作業は、9月20日ごろまで続く見通しという。