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2024年05月03日(金)

新顔3氏立候補へ 和歌山県知事選10日告示

和歌山県庁
和歌山県庁
 27日投開票の和歌山県知事選が10日、告示される。国民民主党の衆院議員だった岸本周平氏(66)=自民、立憲、国民推薦=と、政治団体「新党くにもり」元代表の本間奈々氏(53)が無所属で、元和歌山市議の松坂美知子氏(66)が共産党公認で立候補する予定だ。

 4期目の現職仁坂吉伸氏は今期限りで退任するため、16年ぶりに新知事が誕生する。

 岸本氏は衆院選和歌山1区(和歌山市)から5期連続で選出され、和歌山市内での知名度は高い。5月の立候補表明後、地盤以外の地域を重点的に回り、訴えの浸透を図ってきた。「和歌山が最高!だと子どもたちが思う未来を!」をスローガンに選挙戦に臨む。

 本間氏は総務省の元職員で、この間、自治大学校の研究部長・教授や愛知県春日井市副市長などを務めてきた。過去2度の札幌市長選、昨年の衆院選和歌山3区に立候補したがいずれも落選。知事選では県が断念を明確にしていない「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)」誘致やメガソーラー開発の反対などを訴える。

 松坂氏は茨城県の町議や市議のほか、和歌山市議を2019年まで2期務めた。同年に県議選(和歌山市選挙区)に立候補し、落選した。知事選では35年ぶりの共産党公認候補となる。IRの誘致反対などを訴え「県民に寄り添った県政へ転換する」と主張する。

 立候補の届け出は県庁で10日午前8時半~午後5時に受け付ける。投票は27日午前7時~午後8時。投票所818カ所のうち、604カ所で終了時間を前倒しする。期日前投票は11~26日。