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2024年05月03日(金)

梅の収穫58年連続全国一 和歌山県がシェア67%

2022年産の梅収穫量
2022年産の梅収穫量
 2022年の和歌山県産梅の収穫量は6万4400トンで、1965年から58年連続の全国1位となった。前年比は3100トン(5%)減少した。農林水産省近畿農政局が発表した。


 全国の収穫量は9万6600トン。このうち67%を和歌山県が占めた。次いで群馬県の3680トン、山梨県の1710トン、三重県の1500トンとなっている。

 10アール当たりの収穫量は全国平均が716キロ。和歌山県は1320キロで、群馬県の429キロ、山梨県の479キロ、三重県の636キロなどに比べ、突出して多くなっている。

 近畿農政局によると、和歌山県は気象条件や土壌が適しているほか、県内生産量の8割以上が、果実が大きい南高梅で占めていること、土壌改良や剪定(せんてい)などの優れた栽培技術があるためという。

 今年の和歌山県の10ヘクタール当たり収穫量については、前年より60キロ減少した。近畿農政局は、ミツバチはおおむね順調に活動し、受精は良好だったが、豊作だった前年に比べれば、着果数がやや少なくなったこと、気温が低い時期があり、生育期間を通して雨が少なく前年より小玉傾向となったことが要因としている。

 その年の収穫を目的にした「結果樹面積」については、前年より10ヘクタール少ない4880ヘクタールで、減少傾向が続いている。

 県の収穫量の過去最多は13年の7万9千トン。近年は19年5万7500トン、20年4万1300トン、21年6万7500トンだった。