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2024年10月10日(木)

和歌山のパンダ3頭中国へ 父「永明」と双子の「桜浜」「桃浜」

中国に帰る16頭の父親「永明」
中国に帰る16頭の父親「永明」
 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は15日、施設で飼育しているジャイアントパンダ7頭のうち3頭を来年2月、繁殖研究などのために中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地へ送ると発表した。

 中国へ送るのは「永明(えいめい)」(雄30歳)と双子の「桜浜(おうひん)」「桃浜(とうひん)」(ともに雌の8歳)。

 永明は、中国・北京動物園で1992年9月14日に誕生し、中国との共同繁殖研究のため94年9月6日に来園。現在16頭の父親となっており、自然繁殖での最高齢記録を更新し続けている。パンダの保全、継続的な日中共同繁殖研究の計画に基づき帰国する。

 桜浜と桃浜は、アドベンチャーワールドで2014年12月2日に誕生。父は永明、母は良浜(らうひん、22歳)。双子は性が成熟する年齢に達しており、今後中国でパートナーを探し、繁殖を目指す。

 3頭の旅立ちに向けて、健康状態を確認する検疫を施設内ブリーディングセンターで来年1月中旬から約1カ月間予定している。期間中、3頭をガラス越しに公開するが、スペースの兼ね合いで公開できるパンダは一度に2頭までとなっている。

 中国へ旅立つ日程や「歓送セレモニー」などについては後日、ホームページなどで知らせるという。