和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月26日(金)

旧図書館の売却候補決定 田辺市、工務店がマンションに

売却先候補が決まった旧田辺市立図書館(和歌山県田辺市上屋敷2丁目で)
売却先候補が決まった旧田辺市立図書館(和歌山県田辺市上屋敷2丁目で)
 和歌山県田辺市は9日、旧市立図書館(田辺市上屋敷2丁目)の売却先候補を裏地工務店(同市宝来町)に決定したと発表した。建物を解体撤去し、賃貸(または分譲)マンションの建設を計画している。売却予定額は2220万円。今月にも契約合意の見通し。

 旧市立図書館は1962年建築の鉄筋コンクリート造り2階建て。延べ床面積843平方メートル、敷地面積は1358平方メートルある。耐震性不足や老朽化などから、2011年秋に閉館。翌年、同市東陽に新しい図書館がオープンした。

 市は、事業者から運営方針を提案してもらう公募型プロポーザル方式で売却先を探していた。4者の応募があった。

 審査は2段階。まず事業計画を審査して上位2者を選出した上で、購入希望額も含めて選定した。買い受け人が建物を解体撤去するか、改修して活用するのが条件で、最低価格は土地と建物の鑑定評価額から解体撤去費の見込み額を引いた101万円としていた。

 市は「民間への売却に適した市の遊休財産は他にもある。地域活性化や安心安全なまちづくりに生かしたい」と話している。