和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月11日(水)

北への旅立ち前に食事 冬鳥のチョウゲンボウ

電線で獲物を食べるチョウゲンボウ(和歌山県白浜町大古で)
電線で獲物を食べるチョウゲンボウ(和歌山県白浜町大古で)
 冬鳥のチョウゲンボウが河川敷や農地などで狩りをしている。4月ごろまでには北の繁殖地へと旅立つ。日本野鳥の会和歌山県支部会員は「ハトぐらいの大きさだが、農業関係者には昔からなじみのある猛禽(もうきん)類」と話している。

 チョウゲンボウは全長35センチほどで羽を広げても70センチ前後にしかならない。開けた場所で昆虫類や両生爬虫(はちゅう)類、小鳥などを捕獲する。紀南で繁殖は確認されておらず、越冬のため北の方面から渡ってきている。

 白浜町大古の日置川沿いでは、外灯の上などから獲物を探し、発見するときれいな羽を羽ばたかせて飛び立つ。ホバリングすることもあり、電柱の上などで食事をする姿も見られる。