和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年10月11日(金)

【動画】最終公開日に長蛇の列 中国へ返還のパンダ3頭

中国への旅立ちを前に最後の公開となった父パンダ「永明」=21日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで
中国への旅立ちを前に最後の公開となった父パンダ「永明」=21日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで
パンダを見ようと並ぶ来場者の列。最大で120分待ちの状態だった(21日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで)
パンダを見ようと並ぶ来場者の列。最大で120分待ちの状態だった(21日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで)
 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で暮らすジャイアントパンダ3頭が22日、中国に返還される。公開最終日となった21日には、別れを惜しむ多くのパンダファンが集まった。公開されたエリア前には長蛇の列ができ、一時は120分待ちの状態となった。


 繁殖研究などのために中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地へ旅立つのは、「永明(えいめい)」(雄30歳)と双子の「桜浜(おうひん)」「桃浜(とうひん)」(ともに雌8歳)。

 3頭は22日、トラックで関西空港(大阪府泉佐野市)まで運ばれ、チャーター便で中国へ旅立つ予定。

 施設は3頭が中国でも元気に暮らし、これからもパンダファミリーの幸せの輪が世界へと広がることを願い「ありがとう!永明 いってらっしゃい!桜浜・桃浜」をテーマに21日のパンダ公開終了後、施設内のビッグオーシャンで歓送セレモニーを開催。「永明」28年の軌跡と「桜浜」「桃浜」の8年の成長記録の映像を上映。3頭が旅立った後、施設で暮らすパンダは4頭になる。

 最終公開日に訪れていたパンダファン歴10年以上という白浜町の70代男性は「コロナ前には年間60回ぐらい見に来ていた。特に双子の桜浜と桃浜は赤ちゃんの時から見てきたので、中国へ行ってしまうのは寂しい。中国で早くパートナーを見つけて元気な子どもを産んでもらいたい。永明には中国で少しでも長生きしてもらいたい」と話した。