和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年10月10日(木)

【動画】「南高梅」の収穫始まる 果肉厚く梅酒やジュースに、和歌山県南部

手際よく南高梅の実を収穫する農家(29日、和歌山県田辺市稲成町で)
手際よく南高梅の実を収穫する農家(29日、和歌山県田辺市稲成町で)
 和歌山県のJA紀南管内で、梅の主力品種「南高」の収穫が始まった。JA紀南によると、今年の着果量や実太り具合は良好で、産地としては前年比103%の2万1878トンの生産を予想しているという。

 田辺市稲成町の山本和久さん(58)は29日、自宅近くの梅畑(約8アール)で午前7時から家族らと収穫を開始。手際よく枝から実をもぎ取った。「着果数、実太り具合ともに期待通り。梅干しだけでなくジュースや梅酒、ジャムなど、どんな加工にも適しているので、各家庭で自家製の味を楽しんでもらえるといい」と話していた。

 山本さんの管理する農地は全体で約50アール。今年は6月下旬までで計8トンほどの収穫を見込んでいる。

 JA紀南は24日に荷受けを始め、26日から市場向けに出荷している。6月末ごろまでの販売を計画しており、今年は前年比112%となる2800トンの販売を計画している。

 JA紀南管内では、1871戸が計1912ヘクタールで南高梅を栽培している。