和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月29日(月)

小さな命、救いたい 犬猫の保護活動「どらごんワンコの会」10年、和歌山・田辺

どらごんワンコの会が制作した2024年版カレンダー
どらごんワンコの会が制作した2024年版カレンダー
 和歌山県田辺市龍神村を中心に犬猫の保護活動などをしている民間ボランティア団体「どらごんワンコの会」が設立10年目を迎えた。代表の城所栄子さんは「身近にある小さな命を一つずつ救いたい」と、活動への思いを新たにしている。

 城所さんは夫の啓二さんと共に、会の設立以前から犬猫の保護活動に取り組んでいた。さらに本格的な活動にしたいと、2014年11月に会を設立した。

 龍神村を中心に飼い主のいない犬・猫の里親探しや保護に取り組んでいる。最も多い年で犬29匹、猫54匹を保護した(いずれも2016年)。昨年は、保護犬12匹のうち8匹の里親が決定し、猫については、保護した9匹全ての里親が決まった。

 近年少なくなっていた龍神村内での捨て犬、捨て猫が再び増え始めているという。城所さんは、増加の背景には、コロナ禍や飼い主の高齢化といった社会情勢があるのではないかと分析。「私たちのような活動をしなくてもよい世の中になってほしいが、まだまだ続けなくてはならないのが現状。人間の都合で殺される不幸な犬猫を少しでも減らしたい」と話している。

■カレンダー購入で支援

 同会は、保護・里親探しをした犬の写真などを掲載したカレンダーを毎年制作し、販売している。2024年版は同会ホームページから購入が可能。価格は購入者が自由に設定でき、売上金は全額、会の活動費用に充てられる。

 活動への寄付、里親希望者なども随時受け付けている。問い合わせは、どらごんワンコの会(090・7032・3573)へ。