和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月12日(木)

高城こども園スタート 近く「1時預かりも」、和歌山・みなべ

年長児らによる除幕式で、新しくなった「高城こども園」の園名を披露(3日、和歌山県みなべ町広野で)
年長児らによる除幕式で、新しくなった「高城こども園」の園名を披露(3日、和歌山県みなべ町広野で)
入園式で声を合わせて歌う園児
入園式で声を合わせて歌う園児
 和歌山県みなべ町広野、町立高城保育所が今月から、保育所型認定こども園「高城こども園」になった。3日は入園式に先立ち除幕式と開園式があり、園児や職員、保護者、参列者らで新たなスタートを祝った。


 高城こども園の園児数は39人で、うち7人が今月から入園した。

 3日の除幕式と開園式、入園式には小谷芳正町長、町議や高城と清川の区長、教育委員会委員らが出席。小谷町長は「新入園児の皆さん、入園おめでとう。保育所がこども園に変わったことで、父母の就労に限らず入園できるようになった。保護者の方々の協力を得ながら、園が子どもたちの拠点となるよう頑張りたい」と式辞を述べた。

 入園式では築山頌子園長が「入園、進級おめでとう。一緒に楽しく過ごしましょう。保護者の皆さん、集団生活の中で気になることは、何でも聞いてください」とあいさつ。続いて園児が声を合わせて「チューリップ」「幸せなら手をたたこう」を歌った。

 「認定こども園」は、保育所と幼稚園の機能を併せ持つ。同園は「保育所」だったこれまでは、園を利用するには保護者の就労や出産、介護など保育要件を満たす必要があった。認定こども園になったことで、保育要件がなくても利用できるようになった。これにより利用途中で保護者が離職などをした場合でも、3歳児クラス以上なら「幼稚園認定」で引き続き園に通い続けることができる。

 また、同園では近く、生後6カ月以上でこども園や幼稚園、保育所を利用していない子ども(未就学児)を一時的に預かる「一時預かり事業」を新たに始める。定員は1日2人で、時間は午前8時半~午後4時半。利用料は3歳児未満の子どもが1日2800円、半日1400円。3歳児以上の子どもは1日1800円、半日900円。ほかに給食とおやつ代数百円が必要。

 問い合わせは、高城こども園(0739・75・2044)へ。