和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月30日(火)

議会のこと伝えたい 広報モニターと意見交換、和歌山・上富田町

1年間の任期を務めた広報モニターと意見を交わした懇談会(和歌山県上富田町朝来で)
1年間の任期を務めた広報モニターと意見を交わした懇談会(和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県上富田町議会は、町政や議会のことをより分かりやすく伝えようと、町民から広報モニターを募って意見を聞いている。このほど、議員6人でつくる議会広報特別委員会(家根谷美智子委員長)との懇談会を開いてモニターと意見を交わした。

 町議会では、広報特別委の議員が作る議会広報紙「議会だより」を年4回発行している。この広報紙をより分かりやすく、多くの人に読んでもらえるようにするため、昨年から初めて広報モニターを募集。町内に住む40~80代の6人が1年間の任期を務めた。

 モニターは主に「議会だより」の発行前と発行後に意見や感想を提出する。昨年8月には、広報特別委との懇談会でも議員と直接意見を交わした。

 3月下旬に開かれた懇談会では、モニター3人と、大石哲雄議長、広報特別委の議員が参加。1年間の任期を振り返り、広報の改善点や反省点を話し合った。

 モニターの参加者からは「議員と住民が討論できる場を」「若い世代にも参加してもらえるように、年齢別にモニターを募集してはどうか」などの意見が出た。紙面構成についても「人が魅力を感じ、目に届くような構成を。若い世代に任せるのもよいのではないか」との提案もあった。

 モニターの一人で自営業の古湖富士さん(48)=上富田町朝来=は「伝えたいことをどう伝えるか、目標を明確にし、読み手のことを考えた魅力ある紙面にしてほしい」と話した。

 議会広報特別委員会の家根谷委員長(55)は「意見を直接聞くことができて良かった。町民の皆さんも巻き込み、関わってもらえる紙面になるように少しずつ変えていきたい」と語った。

■町民モニター募集

 上富田町議会は19日まで、モニター10人程度を募集している。対象は、公務員や議員、行政委員を除く満16歳以上の町民。町内に通勤、通学者も含む。

 任期は1年。再任は1回のみで、最長2年。謝礼は、意見や感想の提出、広報委員との意見交換会への出席1回につき、クオカード(500円分)1枚。

 応募は、応募用紙に必要事項を記入して、町役場の町議会事務局に持参、郵送するか、ファクス(0739・47・5959)やメール(gikai@town.kamitonda.lg.jp)で。

 問い合わせは、町役場(0739・47・0550)の町議会事務局へ。