和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月13日(月)

「子」の色紙制作大詰め 熊野本宮大社

色紙に来年のえと「子」の図柄を描く九鬼家隆宮司(左)=19日、和歌山県田辺市本宮町で
色紙に来年のえと「子」の図柄を描く九鬼家隆宮司(左)=19日、和歌山県田辺市本宮町で
 新春に向け、和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社は、来年のえと「子(ね)」の色紙を制作している。2種類あり、正月に祈祷(きとう)を受けた参拝者に縁起物として授けるほか、社頭で授与する。

 祈祷用は、九鬼家隆宮司が一枚ずつ手書きしている。図柄は、親子のネズミに金色の稲穂や紅白の鏡餅。「国民一人一人が目標を実現できるように」と祈念し「実」の文字を添えている。年末までに千枚を用意する。

 社頭での授与用は1枚を手書きし、印刷している。ネズミや小づちの図柄で、「世の中が光り輝くように」と「光」の文字を入れている。2千枚を用意し、2千円で授与する。郵送も受け付ける。

 九鬼宮司は「子は十二支で最初のえと。穏やかな中に厳しさが描ければと思って7月から取り組んできた。実りある年であるよう願っている」と話している。

 問い合わせは、熊野本宮大社(0735・42・0009)へ。