第１０７回全国高校野球選手権和歌山大会は１６日、和歌山市の紀三井寺球場で２回戦があった。紀南勢では熊野が登場。好投手を擁する和歌山工業に一時は勝ち越したが、終盤に逆転され、惜敗した。

●第３試合
和歌山工業
１１０ ０００ ２００ ４
００３ ０００ ０００ ３
熊野

　〔和〕井手、山田―梶原〔熊〕松尾、新谷―寒川奏（三）寒川奏（熊）（二）山路（和）

　熊野は０―２の３回１死二塁で中瀬が適時打を放って１点を返すと、２死一、二塁の場面で寒川奏が走者一掃の三塁打を放って逆転した。

　１点を追う８回には、安打で出塁した中田から代わった走者の古川が二盗を成功させたが、後続が相手投手を打ち崩せなかった。

　観客席からは吹奏楽部の演奏に合わせ、運動部やサポーターズリーダー部の生徒が大きな声援を送った。

　主将の寒川竣は「熊野らしい粘り強さは出せたが、相手の方が上だった。自分自身の２打席目以降は球を絞りきれなかった」と振り返った。ただ「名前を呼ばれる応援は楽しさに変えられた」とも話した。

●第２試合
智弁和歌山１０―０有田中央・貴志川・和歌山南陵連合
（５回コールド）

■雨で順延


　１７日に予定していた２回戦３試合は、雨のため１９日に順延となった。同日以降の予定を１日繰り下げる。このため、決勝の予定日は２８日になる。

●１９日の試合
▽２回戦
午前９時

　箕島―県和歌山
１１時半

　海南―那賀
午後２時

　和歌山高専―田辺
（１８日は試合なし）