和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年06月15日(火)

逆風の中で新規開拓に挑戦 新型コロナで売り上げ減の事業者

ふたば第二作業所前に設けられたパンの販売所(和歌山県田辺市文里2丁目で)
ふたば第二作業所前に設けられたパンの販売所(和歌山県田辺市文里2丁目で)
空き店舗に並ぶ弁当やスイーツ(和歌山県田辺市湊で)
空き店舗に並ぶ弁当やスイーツ(和歌山県田辺市湊で)
 新型コロナウイルスの感染拡大で、売り上げ減に苦しむ事業者が、逆風の中でも新規開拓を図ろうと、さまざまな挑戦を始めている。

■空き店舗に出店

 田辺駅前商店街(和歌山県)の空き店舗に突然出店し、弁当やスイーツを販売する店が人気を集めている。短期間だけ営業する「ポップアップショップ」と呼ばれる宣伝手法で、新規顧客獲得などに効果があるとされる。

 手掛けているのは、田辺市内で飲食店3店と家庭やオフィスにオードブルを届けるケータリング店を経営する室井良友さん(48)。外食部門は宴会やランチの利用が減少している。出店は売り上げ減をカバーするとともに、外食を控えている家庭にカフェで販売しているマフィンやタルト、予約販売している弁当、ケータリング店のメニューをPRする狙いがある。

 以前から不定期に出店していたが、3月は毎週3日間と回数を増やした。室井さんは「もともと、中食の需要が伸びると見込んでいた。この機会にアピールしたい」と話している。

 空き店舗には原則水曜から金曜に出店している。来週は火曜から木曜。開店時間は午前11時~午後2時ごろ。

■テントで直売

 ふたば第二作業所のパン工房「ぱんだぱんだ」(田辺市文里2丁目)は、製造所前での直売に挑戦している。

 学校や高齢者施設、イベントなどで訪問販売していたが、新型コロナウイルスの感染防止のため、中止が相次いだ。障害福祉サービス事業所の特性上、売り上げがないと利用者の工賃も払えないため、テントを設営して屋外での販売を企画した。

 SNSで発信したところ、通常の10倍ほどの反応があったという。初めて開催した11日は開店から来客が相次いだ。同作業所では「初めてのお客さんも多かった。作業所を知ってもらうきっかけにしたい」と話している。

 直売は12、13日にも開催した。来週以降は金曜日に開催する。午前11時~午後2時。問い合わせは、ふたば第二作業所(0739・25・4195)へ。