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2020年09月19日(土)

商品券8億7200万円分発行 田辺市、市民限定旅行券も

和歌山県田辺市本宮町の熊野古道
和歌山県田辺市本宮町の熊野古道
 和歌山県田辺市は25日、新型コロナウイルスで落ち込む地域経済の復興を図るため、プレミアム商品券8億7200万円分を発行するほか、市民限定の旅行券を抽選でプレゼントする方針を発表した。29日開会の臨時議会に総額4億4481万円の一般会計補正予算案を提出する。

 市が打ち出した新型コロナ対策の第2弾。6月16日に定例議会を開会予定だが、緊急に対応するため臨時会を招集する。会見で真砂充敏市長は「感染防止対策に努めながら、今後は低迷した地域経済の復興に段階的に移行する必要がある。時機を逸せず、的確に実施したい」と述べた。

 プレミアム商品券は市内の消費喚起が目的。1万円で1万3千円分を購入できる。引換券を送付し、市民1人当たり1セット(千円つづり13枚)購入できる。対象は6万3500人。

 子育て世帯の支援で、中学生以下の子どもと妊婦には5千円分の商品券を配布する。対象は9300人。

 商品券の販売は8月中旬~9月中旬。使用は8月中旬~来年2月28日の予定。

 市はこれまでもプレミアム商品券を発行しているが、30%の加算は過去最高。事業費は2億8200万円で、企業や個人からの寄付3230万円も財源に充てる。

 市民向け旅行券は大きく2種類ある。ツアークーポンは1泊2日の熊野三山めぐりと高野山・龍神温泉ツアー(ともに5万5千円相当)をそれぞれペア50組、日帰りの熊野古道ウオークツアー(2万円相当)をペア80組、もう1種類は市内の旅館やホテルで使える宿泊クーポン(2万円相当)を千人に、いずれも抽選でプレゼントする。

 緊急事態宣言は解除されているが、県外から客を呼び込むのは時期尚早と判断。旅行券はまず市内の観光需要を喚起する狙いがある。応募は7月1~31日、使用は8月1日~来年2月28日の予定。

 観光誘客は2段階で考えており、全国向けキャンペーンも展開する。新型コロナの感染状況を見極めながら、市内施設で宿泊や食事などに使用できる旅行クーポン(2万円相当)を全国2千人に抽選でプレゼントする。

 そのほか、市内宿泊事業者が感染症終息後の誘客を目的に取り組む対策の支援(事業費2千万円)、市民団体が視察旅行する際に使用する貸し切りバスやジャンボタクシーの料金補助(1千万円)、龍神村開発公社への貸付金(5千万円)、産後ケア施設の感染防止対策(80万円)、市内医療機関への感染防止対策物資の提供(201万円)を補正予算案に計上している。