和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年09月21日(月)

カヌー日本選手権で阪本選手優勝 カナディアンシングル200

カヌー日本選手権の男子カナディアンシングル200メートルで優勝した阪本直也選手
カヌー日本選手権の男子カナディアンシングル200メートルで優勝した阪本直也選手
日本選手権で懸命に艇をこぐ阪本直也選手(石川県小松市で)=和歌山県カヌー協会提供
日本選手権で懸命に艇をこぐ阪本直也選手(石川県小松市で)=和歌山県カヌー協会提供
 カヌースプリントの日本選手権大会(日本カヌー連盟主催)が9~13日、石川県小松市の木場潟カヌー競技場であり、神島高校教諭の阪本直也選手(32)=和歌山県カヌー協会所属=が男子カナディアンシングル(C―1)の200メートルで優勝した。元五輪選手の阪本選手は教員の仕事と選手としての活動を両立させながら日本一に返り咲いた。

 阪本選手は、13日にあった男子C―1の200メートルで予選を通過し、決勝で44秒869を記録した。2位とは0・066秒差の接戦で、日本代表クラスの選手が並ぶ決勝を制した。阪本選手は「率直にうれしい。日本代表でやっていた時よりもやりがいがある」と喜びを語った。

 紀南勢ではこのほか、新型コロナウイルスの影響で1チームだけのエントリーになった男子カヤックフォア(K―4)の500メートルで、東京五輪の出場が決まっている県教育センター学びの丘(田辺市新庄町)所属の宮田悠佑選手(29)が五輪代表メンバーとともに出場し、1分23秒881を記録した。

 神島高出身で武庫川女子大学2年の栗原萌衣選手は、女子カヤックペア(WK―2)の500メートルで同じ大学の選手とペアを組み優勝。神島高出身で武庫川女子大1年の小林実央選手は、女子カナディアンシングル(WC―1)の500メートルで準優勝した。

■「生徒とともに成長」 周囲の協力で鍛錬

 日本代表として2012年のロンドン五輪に出場し、8位に入賞した阪本選手が母校の神島高校の教諭に就任したのは16年春。前年の和歌山国体で2冠を達成した後だった。高校ではカヌー部の顧問を務め、競技中心の生活から一変したが、少ない練習時間の中でも鍛錬を重ねている。

 教諭になってからは国体で2回優勝している。「田辺カヌースプリントクラブ」として田辺市新庄町の文里港で一緒に練習している田辺工業高校カヌー部の教諭や、OBらの協力を得て練習時間を確保しており「周囲の協力があってこそ」と感謝する。カヌー部の練習では生徒と並んで艇をこぎ「生徒の成長を肌で感じられる」と手応えを語る。

 学校では2年生のクラスの担任や体育を担当。「生徒と接することで成長させてもらっている」と話す。

 新型コロナウイルスの影響で延期された東京五輪の出場については「諦めている」と言うが「競技をやめることは想像がつかない。4年後にパリ五輪を目指せていたらいい」と力強く話した。