和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年10月26日(月)

串本でイセエビ漁解禁 下田原漁港で初水揚げ

漁師によって網から取り外されたイセエビ(17日、和歌山県串本町田原で)
漁師によって網から取り外されたイセエビ(17日、和歌山県串本町田原で)
 和歌山県串本町田原の下田原漁港でイセエビ漁が解禁され、17日に初水揚げがあった。漁期は来年4月末まで。

 町の近海でのイセエビ漁は毎年9月16日の解禁で、翌日が初水揚げとなっている。実際に漁を始める日は漁港により違っており、下田原漁港は毎年この地域で最も早く始める。イセエビは1キロ当たり5千円前後で取引され、関西や関東方面にも出荷されている。

 漁師たちは、16日午後に仕掛けた刺し網を翌日の午前6時ごろ船で回収し、港へ帰ってきた。小屋に運んで、網にかかったイセエビやその他の魚を専用の道具を使って取り外す作業を、家族らも手伝って1時間ほどで終えた。イセエビは目や触覚が取れると死んでしまい売り物にならないことから、漁師らは一匹一匹丁寧に網から取り外す。イセエビを入れる籠には、暴れて傷が付かないよう毛布を掛けている。

 和歌山東漁協下田原支所の垣下良夫支所長(70)は「取れる量は年々減っていて、サイズも小さくなっている。原因はいろいろあると思うが、黒潮大蛇行が続いている影響が大きいと思う。今年は海水温が高いので、それも影響したのでは」と話していた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で鮮魚を扱う全国各地の飲食店が営業を自粛したため、イセエビの卸値が一時は1キロ当たり2千円前後にまで下がっていたが、この日は4500円の値が付いた。