和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年12月04日(土)

全町民一斉に防災訓練 印南町、複合災害に備え

訓練で大津波警報発表直後に一時避難場所に集まる住民(3日、和歌山県印南町印南で)
訓練で大津波警報発表直後に一時避難場所に集まる住民(3日、和歌山県印南町印南で)
避難所開設訓練では間仕切りの設営方法などを確認した(和歌山県印南町西ノ地で)
避難所開設訓練では間仕切りの設営方法などを確認した(和歌山県印南町西ノ地で)
 世界津波の日(11月5日)を前に和歌山県印南町は3日、全町民を対象とした防災訓練をした。地震発生時にその場で自分の身を守るシェイクアウト訓練の他、沿岸地域では津波避難、避難所開設といった訓練に町民が取り組んだ。


 町が毎年実施している大規模訓練。本年度は山間部も訓練の対象とした。また、新型コロナウイルスといった感染症対策も交えて複合災害に備えた。

 訓練は午前7時40分すぎ、県南方沖でマグニチュード9・1の地震が発生し、印南町で震度6強を観測したと想定。放送と同時に全町民対象のシェイクアウト訓練として、町民が自宅などで「姿勢を低くして頭を守り、じっとする」動作を約1分間実行した。

 その後、大津波警報が防災行政無線、スマートフォンや携帯電話のエリアメールで発表された。沿岸地域の住民がそれぞれ最寄りの一時避難場所まで避難。消防車両などが地域内を巡回しながら避難するよう呼び掛けた。

 沿岸地域の4カ所では、自主防災会が避難所開設訓練を実施。小学校体育館などで居住空間を確保する間仕切りを設営したり、新型コロナに対応して健康状態をチェックしたりした。

 並行して、町職員らによる災害初動期対応訓練も町役場などで実施した。津波避難をしない山間部に住む職員が役場に集まり、対策本部と連携したり、一時避難所に避難している沿岸部に住む職員が本部に情報を伝えたりした。

 町役場の隣にある社会福祉センター建設予定地では、町社会福祉協議会や日赤奉仕団など関係機関がテントを設営し、ボランティアセンターを開設。救護所、避難所を設けた他、炊き出し訓練や給水タンクの設置もした。