和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月15日(水)

コロナ対応に感謝 和歌山県知事が年末訓示

 和歌山県庁で24日、仕事納めを前に、仁坂吉伸知事の訓示があり、録画したメッセージを県庁内のモニターに流した。「コロナで明け暮れた年になった」としながらも、感染拡大が一定程度に抑えられていることについて「皆さんの働きが大変大きい。すべての県庁諸君に感謝申し上げたい」とねぎらった。

 例年、知事の訓示は、仕事納めの28日に、課室長以上の職員が正庁に集まり、仁坂知事の訓示を直接聞いていた。年明けの仕事始め式は1月4日に県民文化会館で実施していた。

 今回は会場での職員の密集を避け、新型コロナウイルスの感染を防止するため、年末、年始とも、録画した知事の訓示を本庁の各課室のモニターに流し、地方機関へは音声をインターネットで配信することにした。

 また、年末の訓示の日を例年より前倒し、年始の訓示を後ろにずらした。政府が年末年始の休暇の分散取得を呼び掛けていることなどを受けた対応。県は25日から1月11日までの間、各課室で調整の上、閉庁日以外も休暇を取得するよう推奨した。

 12月24日の訓示は夕方にあり、本庁では職員が仕事の手を止めて、モニターに流れるメッセージを聞いた。

 仁坂知事は、新型コロナ対応以外の業務についても、この影響で取り組みにくい状況の中、十分な働きをしてくれたとし「少し長めに休める人は休んでほしい。身も心も休め、また皆集まって、和歌山県の在り方を議論しようではないか」と呼び掛けた。

 年末年始の閉庁期間は例年通り12月29日~1月3日となっている。