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消毒にドローン活用 みなべの農家有志、請け負いも

ドローンを使って消毒する「梅侍防除組合」のメンバー(和歌山県みなべ町山内で)
ドローンを使って消毒する「梅侍防除組合」のメンバー(和歌山県みなべ町山内で)
 和歌山県みなべ町で農業をしている有志7人が、ドローン(小型無人機)を活用し水稲の消毒を始めた。請け負いもしており、申し込みを受け付けている。将来的には町内で栽培が盛んな梅でも活用したいという。


 有志は、農作物の栽培技術向上や消費拡大を目指し「みなべ町野菜研究会」をつくっているが、消毒の請け負いサービスを目的に今夏、新たに「梅侍防除組合」を結成した。両団体の代表を務める高田行洋さん(57)は「農業でも担い手や労働力不足は深刻。高齢の人が多く、少しでも省力化につなげることで、喜んでもらえればと思う」と話す。

 水稲の消毒時季は、苗がある程度育った7月下旬から8月末にかけてで、同じ水田で2回する。メンバーは自分の水田で1回目の消毒をした後、請け負いを始めた。JA紀州のみなべ町内にある支所、農機具の販売やレンタルをする藤原農機(みなべ町北道)にチラシやパンフレットを置いてもらい、活動をアピールしている。

 消毒作業は、かっぱを着て長時間しなければならず、夏場の炎天下ともなると体力的にきついため、メンバーは請け負いの需要は多いとみている。作業は、従来の手作業だと10アールほどの水田なら1時間ほどかかるが、ドローンを使えば準備時間を除き5分ほどで済み、かなりの省力化につながる。使用する農薬の量も少なくなるという。

 22日から連日のように請け負って作業を続けている。依頼した同町山内の50代男性は「栽培は梅が主だが、水稲もしている。知人から借りたり、作業だけを頼まれたりしている水田もある。夏場は梅干し作業が忙しく、今日のような暑さだと危険なので、作業を請け負ってくれることを知り、頼むことにした。労力を考えれば安価なのではないか」と話していた。

 請け負いの料金は、一つの園地で基本料金が2千円で1アール当たり200円。使用する農薬費用が別に必要。申し込みの受け付けは実施日の2週間前まで。パンフレットに付いているLINE(ライン)のQRコードから申し込むか、申込用紙をファクスすればよい。

 高田さんは「ドローンの農薬散布は全国的にも水稲が主。町内では水稲の栽培面積はそう広くないが、それでも省力化に効果があるのではないかと思う。地域の農業振興のためにも引き受けていきたい」と話す。当面は町内の園地を対象にするが、周辺の市町にも広げたいという。梅については、現時点では使用する農薬に課題はあるが、将来的には視野に入れている。

 問い合わせは事務局の中本憲明さん(090・1155・0354)へ。

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