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熊野本宮大社で水害パネル展 紀伊半島大水害10年

熊野本宮大社が開いている、明治以降に起きた水害についてのパネル展(13日、和歌山県田辺市本宮町本宮で)
熊野本宮大社が開いている、明治以降に起きた水害についてのパネル展(13日、和歌山県田辺市本宮町本宮で)
 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社は13日、大社の瑞鳳殿で、1889(明治22)年に起きた十津川大水害や2011(平成23)年の紀伊半島大水害などの資料を集めたパネル展を始めた。9月5日まで。

 紀伊半島大水害から今年で10年を迎えるのに合わせて、災害の恐ろしさや命の大切さ、復興に向けた人々の助け合いについて知ってもらおうと企画した。9月3日には、旧社地・大斎原(おおゆのはら)で慰霊祭を営む。

 パネル展では、水害に関する当時の新聞記事や本宮町で撮影された写真、地図などが並んでいる。大社の九鬼家隆宮司は「大社も明治の水害で被害を受けたが、1年8カ月で現在の場所に再生できた。コロナ禍についても、人々が力を合わせれば必ず終息に近づけるということを、パネル展を通して感じてもらえたら」と話している。

 8月29日午後1時半~3時には、展示資料の一部を所有する中瀬古友夫さん=新宮市=が「古書から見える当時の水害」と題して瑞鳳殿で講演をする。定員は先着60人。
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